忙しいので、少し前に書いて没にした日記を・・・

最近読んだ本。
港千尋「第三の眼ーデジタル時代の想像力」。
写真家でもある港千尋氏が、デジタル時代において「見る」といはどういうことかを追求する。
私自身はかねてから、「見る」という行為は眼だけで行うものではなく、
眼および眼以外の器官を通して得られる様々な情報を統合してできあがるある一つの感覚であると思っている。
眼から脳に入った情報のみでは、「見る」という感覚は得られない、
あるいは得られたとしても非常に限定された感覚だと考えている。
港氏のいうところの「第三の眼」とは、眼以外の感覚器官や、外界と交わる様々な行為のことを指している。
自分が考えていることと結論はほとんど同じだとおもうのだが、
そこに至るプロセスが思いもよらない角度から切り込まれていて、
たいへん面白く読んだ。