写真とユーモア

写真とユーモアについて。
写真というのは意外とまじめなメディアで、
ユーモアのある写真というのは少ないような気がする。
それほどたくさんの写真家を知っているわけではないが、
海外の写真家で、ぱっと思いつくのはマーチン・パーあたりだろうか。
http://www.martinparr.com/
私としては、ベッヒャー夫妻あたりはどうかな、と思っている。
おそらくご本人たちはそんなことはまったく思っていないだろうが、
大阪国立国際美術館でベッヒャー夫妻の写真を見た私は、
「ベッヒャーはん、シャレがわかるやないの」
と思ってしまった。
戦前の溶鉱炉だったかガスタンクだったかを同じアングルで撮影した9枚の写真がグリッド状に展示されているのだが、
一つひとつの建物の面白さと展示の生真面目さが不思議な笑いを誘うのだ。
とことん真面目に物を見ることでその向こうに突き抜けて行く、
そんな感じ。
リー・フリードランダーあたりもユーモアを感じるが、こちらはやや体温が高い感じ。
日本人では・・・(つづく)

Think of England

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Typologies of Industrial Buildings (The MIT Press)

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Friedlander

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