南の空に、よい雲が出ている。
はて。一週間前にも同じような空を見たような気がする。
それは、現実だったか、はたまた夢だったか。

夜。
長い長い現実のような夢を見る。
これは、夢か現実か。

目の前にある景色と夜に見た夢の区別がつかない。
これは現実か、あれは夢か。

現実と夢の区別のつかない毎日であるが、
ほんとうはどれも現実。
夢は、夢を見ているという現実。
現実は、夢を見ているようだけど、現実。
濁った現実の水溶液の中を行ったり来たり。
光が屈折して、風景が歪んで見えたり、
夢が現実のように迫って見えたり。
そして、それはすべて、生きている、ということの証。

とにかく泳ぎ続ける。