雨が降っている。
やんだと思って自転車を漕ぎ出すと、
誰かが水をばら撒くように雨が落ちてくる。
旅をしているみたいだ。
20年前のバンコクで雨に濡れた皮膚の感じがふいに立ち上がってくる。
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家と病院と職場を行ったりきたの毎日。
日常と非日常の区別がつかない。
今自分がどこで何をしているのか、
わからなくなるときがある。
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やっぱり旅なんだ。
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こんな毎日だが、
こんな毎日でしか見られない風景や、
こんな毎日でしか味わえない時間がある。
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いつまでつづくかわからないこの旅だが、
どこまでもどこまでも、いっしょに歩いていこう。