眼の手術の話と言うのは人を嫌がらせる話題の一つで、
まああまり喜ばれない。
眼を切ったり、中に何かを入れたり、眼に注射されたりで、
なかなかの恐怖体験である。
と、書くとすごいことのようだが、
実際にやってみるとそれほどでもない。
自分が特別に強いと言うわけではなく、
入院中に同じ部屋にいた人たちからも、
それほど手術がつらかったという話はきかなかった。
痛みがあまりないのと、何をやっているのかがはっきりは見えないせいかもしれない。
水の中にいるように物が見えて、
上からあたっている光が美しく見える。
これはこれで得がたい視覚体験である。
こんな体験は、なければないに越したことはないが、
あればあったでなかなかおもしろくないこともない、
というのがとりあえず今回の感想。

眼科においてある検査用の機械というのは、
光学メーカーが作っているものが多く、
「CarlZeiss」「RODENSTOCK」「TOPCON」「KOWA」
などのメーカーの機器を発見した。
「KOWA」は「キューピーコーワ・ゴールド」などの薬で有名だが、
双眼鏡などを作っている立派な光学メーカーで、
かつてはカメラも作っていた。
最近では、2,3年前に「超望遠デジタルズームカメラ」というものも発売している。
しかし、こんなものを診察室や処置室で見つけてニヤニヤしているのは、
ちょっと正常ではないかもしれない。