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小説を読んでも世界に入りきれない。
随筆さえも読む気力がない。
そんなときは詩を読んでみよう。
それで思い出したのが、
高橋杞一の「キリンの洗濯」。
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ずいぶん昔に買ったので、
どこにあるのかわからない、
絶対見つからないだろうなと思ったら、
奇跡的にあっさり見つかる。
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「二日に一度 この部屋で キリンの洗濯をする」
で始まる「キリンの洗濯」。
干すと窓からはみ出してしまうキリンの首で、
大家さんに責められたり、言い訳したり。
遠く離れた職場から、洗いたてのキリンの首が見える、
そんな日々。
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表紙のイラストは、原律子。
昔、「考へる人生」という漫画を描いていた人。
知ってる人いるかな。
いねえだろうなあ。
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で、読んでみて、
詩を読むのは小説を読む以上に体力がいることを思い出す。
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内容とは関係なく、
近所のモクレンの花。
キリンの写真とか、あればいいんだけど。