ウグイスの姿を見たことのある人がどれくらいいるだろう。
私は今日まで見たことがなかった。

ウグイスは、茂みの中で鳴いていることが多いし、
スズメよりもまだ小さい。
そして何よりも困ったことに、
私たちがイメージするウグイス色をしていない。

久しぶりに河川敷に出て、
ウグイスを追いかけてみた。

あちこちでさえずりが聞こえる。
小さい体でよくこんな大きな声が出るものだ、
などと思っていると、
3mほど先の茂みにウグイスの姿が。
望遠レンズを向けてみる。

ピントが合わない。
近いうえに、茂みの中を動き回るウグイス。
あたふたしている間にウグイスはどこかに行ってしまう。

30分後。
小さな川の対岸の木にジョウビタキの雄がいて、
写真を撮っていたら、
隣の木にウグイスがやってきた。
急いでレンズを向ける。
やはり動き回るウグイス。
今度は、なんとかカメラに収めることができた。

暖かくて天気も良く、鳥も活発で、ウグイスも撮れる。
幸せな日曜日。

不幸は誰にでも簡単に訪れるが、
幸せは受け入れる準備をする人にしか訪れない。
そういう意味では、幸せになるためには、
技術が必要なのかもしれない。

栴檀の実もあとわずか。
本当の春が近い。