個展に関するいろいろ(2)

今回撮った写真は、すべて自宅の近くで撮られている。
一枚は、自宅のベランダから撮ったもので、
一番遠いものは、あるいて30分ぐらいのところにある公園で撮影した。
ここ数年は、自分が住んでいる場所と自分の関係を考える、
ということをテーマにしていて、
ほとんど自宅の近くでしか写真を撮らない。
それでも、いろいろとアイデアは湧いてくるので、
撮るのに困るということはない。
逆にいろいろなアイデアを試しては消し、
あるいは修正して、
さらに煮詰めて、という感じで一つの展示が出来上がっていく。
今回は、最初のうちはたくさんの写真で構成しようと思っていたのだけど、
いつの間にかたったの5点になってしまった。
点数は別に多くてもいいのだが、
写真サイズと展示スペースの関係で5点になった。
小さい写真では、その場所に立っている感じがでないと考えた。
ほんとうはもっと大きなサイズでもよいが、
35mmフィルムからの引き伸ばしで、
細部の描写が難しくなるので、あのサイズが適当だと判断した。
今回は、以前のブログにも書いたが、
テーマに深く関わる自分の記憶が突然浮上してくるということがあり、
作品をまとめていくことの面白さを感じた。
http://d.hatena.ne.jp/e-shin/20080126
そのようなことは、しばしば起こることではないが、
長くやっているとそういうこともあるのだな、
と一人感心したしだいである。
(続く)

展示最終日、鶴橋駅で。