最近、ある一枚の写真、というかDMに見入っている。
2月5日から開かれる「写真機と写真」展という写真展のDMだ。
自分も出展するので、鞄の中に数十枚の同じはがきが入っているのだが、
折に触れて取り出しては、じっと見つめてしまう。
一枚の写真をこんなに見つめることってあるだろうか、と思うぐらい。

写真は、琵琶湖大判カメラ撮影会の一場面。
それぞれの人の姿が妙に決まっていて、不思議。
真ん中で撮影しているのは自分なのだけど、
こんな写真を撮られていることはぜんぜん知らないのに、
なんか作ったように人が並んでいる。
撮影したのは、モノクロ普及委員会のYさん。
構図といい、タイミングといい、かなりのものだ。
写しているものを知っているはずなのに、
いったい何を撮影しているのだろう、と想像してしまう。
DMのレイアウトも写真に配慮していてとてもいい感じ。
デザインのF君、ありがとう。
というわけで、見ても見ても見飽きないDM。

このDMには3バージョンの試作があって、
どれも捨てがたいものがあったのだけど、
この写真の不思議さと展示のコンセプトを考えて私はこのバージョンを推薦した。
使われなかったバージョンは、切手面の方にいかされていて、
これまた技が効いている。

写真機と写真の秘密にせまる写真展、
NadarOsakaにて2月5日から。
出展者もかなり個性的。
ぜひ。