e-shin2006-01-05

晩飯は、先日残った鮭を消費するために石狩鍋
初めて作るが、ネットでいくつかレシピを見て、
あとは適当に作る。
具は、鮭のほかに大根、人参、豆腐、里芋、白菜、えのき。
味付けは、鰹だし、酒、みりん、しょうゆ、味噌。
まあまあうまかったが、よく考えると味噌汁に酷似している。
味噌汁鍋か・・・。
酒粕をいれてもおいしかろう。

最近読んだ本。
高橋秀実「からくり民主主義」。
様々な社会問題の起こっている現場を実際に歩いたレポート。
諫早湾干拓問題、沖縄米軍基地問題上九一色村などなど・・・
著者は悪や正義を考えずにとりあえず現場に入り込む。
そして現場の人々の話を聞いていく。
すると、表で取りざたされている対立や問題の裏側にあるものが浮かび上がってくる。
そして、どんどんわからなくなっていく。
聞けば聞くほど分からなくなっていく、そのことを感じて困りながら踏み込んでいく著者の感じが面白い。
意外にさめていたり、意外なところでつながっていたり・・・。
当事者たちのしたたかさ、報道とは違う温度。
そして結局浮かび上がるのは、問題の複雑さ。
しかし、あらかじめ正義と悪を設定するのとは異なるものの見え方が面白い。
こんな本を読んでも、何も見えないし何も解決しないじゃないか、
という意見もあるだろうが、
現実の世界はいろんなことが複雑に絡み合っていて、
それでもなんとか物事を動かしていかなきゃならないっていうときに、
こういうものの見方は必要なんじゃないかと思う。

もう一冊。
加藤正文「工場を歩くーものづくり再発見」。
大学時代の友人カトーの本が出たらしい。
年賀状で知って、Amazonで検索したら出てきた。
さっそく注文。

からくり民主主義

からくり民主主義

工場を歩く―ものづくり再発見

工場を歩く―ものづくり再発見