午後。
カメラを持って、
久しぶりに淀川河川敷に。

淀川の水かさが増している。
小さな支流に淀川の水が逆流していて、
ついでに魚も入り込んで、
50cm以上ある大きな魚が悠々と泳いでいるのが見える。
北冥に魚あり、その名を鯤となす・・・
という荘子「逍遥遊」の冒頭を思い出す。
まあ、鯤の大きさは何千里もあるのだけど。

とても暑いが、風があって日蔭は意外と涼しい。
日蔭に腰掛けて、山並みの上に一列に並んでいる綿雲を見たり、
ウグイスがさえずっているのを聴いたり。

電線に止まっているカワラヒワをスコープで見る。
顔はちょっと憎たらしいが、
海老フライのような尾がかわいらしい。

雲が美しく、風が気持ちよく、
何も言うことがないようなひととき。

自分を空っぽにして、
世界の音を自分の中で響かせてみたい。