昼前から夕方にかけてプリント作業。
久しぶり、ほんとうに久しぶり。

1月から4月は展示の連続でプリントばかりしていた反動で、
ここ数ヶ月モノクロプリントから離れていた。
9月の展示が近づいてきたので、この休みにプリントしてしまおうと、
久しぶりに引伸機に向かった。

9月の展示は「大判でいこう」という大判カメラで撮影した写真の展示で、
今回私は、過去に自転車で旅行しながら大判カメラで撮影したモノクロ写真を展示する予定。
3回に分けて鹿児島から金沢まで走っていて、
いつかは北海道までと思っているのだが、
この5年ほどはストップしたままになっている。
今回は、その九州の部分を展示してみようと思っている。

今回久しぶりに過去のネガを見てみて、
なんというか、馬鹿馬鹿しいのだが、
自分でちょっと感動してしまった。
なかなかいい写真じゃないか、と。

自転車で旅行しながら、しかもキャンプをしながら大判カメラで撮影する旅というのは、
馬鹿馬鹿しいというか、時代錯誤というか、
しんどいことばっかりで、我ながらよくこんなことやっているなと思うのだが、
自転車で体を使っていると、写真がどんどんシンプルになっていくのだ。
不要なものが落ちて行って、目の前にあるものに対してまっすぐに向かっていけるような気がする。
今の自分に撮れないようなネガが、目の前に並ぶ。

写真を見ながら、来年あたりまた走り出してもいいかな、などと思いだしているのだが、
まあそれはちょっとわからない。
今回久しぶりに琵琶湖を走ったことも影響しているのかもしれないが、
今の自分に、というか来年の自分にそんなエネルギーが残っているのか。
今はなんとも言えないのだが、
自分の写真を見ながらそんなことを思い始めている。


自宅のベランダから、東の空を見る。
ここ数日、雲がいい感じ。