最近買った雑誌。
「PhotoGRAPHICA」。
「写真が語る”風景の現在”」という特集で、
何人かの写真家が取り上げられている。
その中で、「横澤典」という人の作品を面白いなと思った。
都市の遠景を俯瞰している夜景の写真なのだが、
露出がものすごくアンダーなので、
点のような街の灯りしか写っていない。
街のデティールがつぶれて、浮かび上がっている灯りの様子が、
遠くから見ると星のように見えたり、近くで見るといろいろな形が浮かび上がったりする。
もしかして直接作品を見ると、看板の字なども読めるのかもしれない。
普通写真雑誌などでは、こういう写真は「失敗」といわれる写真だろう。
しかし、あえてそれを狙って繰り返すことで、新しいものの見え方が浮かび上がる。
痛快である。