引越しに向けて、業者が見積もりに来る。
「本、多いですねえ。衣類やら、食器も込みで、段ボール箱、100個ぐらいいりますよ」
と言われる。
とりあえず、60ほどの段ボール箱をあずる。
適当に本を詰め込んでみる。
あっというまに、10個の箱が積みあがる。
が、本棚にはほんの少し穴があいた程度。
道のりは遠い・・・

引越し準備の合間に、夏の高校野球勝戦を見る。
はじめのうちは適当に見ていたのだが、
だんだんと真剣に見てしまう。
高校野球をまじめに見るなんて、何年ぶりだろう。
というか、何十年ぶりだろう。
私の高校野球の記憶は、桑田、清原で止まっているのである。
しかし、今日の決勝は本当に見ごたえのある試合だった。
明日はどんなことになるんだろう・・・

私も、中学生までは野球をやっていて、
チームはそこそこ強かった。
私自身は、その強さにまったく貢献していなかったが・・・
3年生の夏、京都府大会の準決勝で、
延長9回で0対0の引き分け。
最後は、9人の選手による抽選で勝敗を決めるルールになっていた。
8人まで抽選したところで、4対4。
最後の1人は・・・
「×」であった。
勝敗が抽選で決まる理不尽や、負けた悔しさや、いろいろなことが合わさって、
帰りのバスではみんなが泣いていた。
私も泣いた。
今までの人生で、一番激しく泣いた日だった。
というようなことを、高校野球を見ながら思い出した。