環境と空間・・・

最近読んだ本。
「環境と空間文化(建築・都市デザインのモチベーション)」学芸出版社
環境と空間文化の関係について思考し、
都市空間をどのように作っていくべきかを模索する。
都市造形の拠点をどこに置くのか。
人間中心か、それとも環境なのか・・・。
歴史を振り返りながら、その先を見据えるための思考が展開される。
たとえば、西欧の都市と日本の都市の成り立ちを比較し、
歴史的な環境ストレスのありかたがその構造の決定に関係してきたという話。
西欧の都市は美しく日本の都市は乱雑という単純な議論に陥らず、
日本はそれなりの必然があり今のような都市ができていることを振り返り、
西欧の都市を模倣するのではなく、日本なりの新しい都市のあり方を考えていこうとする方法は新鮮であった。
内容は一度読んだだけでは理解しがたい部分もあるので、
もう一度時間を空けて読む必要があるかと思うが、
たいへん面白い本。

  

環境と空間文化―建築・都市デザインのモチベーション

環境と空間文化―建築・都市デザインのモチベーション