写真工業&プレーンソング

最近買った本。
写真工業10月号。
今月は、Aカメラ誌もNカメラ誌も買っていないので、
唯一買ったカメラ雑誌。
特集は「テッサータイプレンズの研究」と「黒白印画紙はどうなる」。
後者の特集にひかれて購入。
絶滅が危惧される黒白印画紙であるが、
すぐになくなってしまうということはなさそうで、
サイズの種類が減ったり値段が上がったりしながら販売され続けそうな感じだ。
あと個人的には、「黒白写真の制作を学ぶ/中・大判フィルムの現像・プリント(1) 」という記事を興味深く読んだ。
ちょうど8×10フィルムの現像で悩んでいたので。
初めての現像は、ネガにバットの模様をつけてしまい失敗。
一枚のコストが高いだけに、失敗が身にしみる。
失敗を防ぐためには資料が必要だが、
大判フィルムの現像に関する記事は少ないので、貴重である。

以前「写真工業」はマニアックすぎる、と思っていたのに、
最近おもしろく感じられて、ほぼ毎月購入している。
自分がマニアックになったのか、それとも雑誌がマイルドになったのか・・・。
http://www.shashinkogyo.co.jp/index1.html

最近読んだ本。
保坂和志「プレーンソング」。
小説である。
4人の若者の共同生活。
これといって何も起こらない、
若者たちが作り出す、坦々とした音楽のような、
不思議な時間。
が、自分にもこういう時間が確かにあった。
若さを無駄に使い減らしているようで、
実はとても大きな意味を持つそんな時間。

プレーンソング (中公文庫)

プレーンソング (中公文庫)